2023-12-25
空き家を売りたいと考えたとき、そのままでも売れるかどうか悩むことがあるかもしれません。
空き家をスムーズに売りたい場合は、物件に適した売却方法を選択することがポイントです。
そこで今回は、福井県の嶺北エリアにある空き家を売りたいとお考えの方に向けて、2つの売却方法についてご説明します。
空き家の売却時に発生する費用や税金もご説明しますので、ぜひ参考にしてください。
\お気軽にご相談ください!/
空き家の売却方法には、「現状のまま売却」と「更地にしてから売却」の2つがあります。
比較的新しい物件や状態が良い物件は、買主が見つかる期待が持てるので、現状のまま売却することが多いでしょう。
一方で、築年数の経っている物件や老朽化が進んでいる物件などは、空き家がないほうが売れやすいと考えるかもしれません。
けれども、どちらの方法で売却するかは上記のような基準だけではなく、それぞれのメリットとデメリットを理解したうえで判断することが大切です。
まず、売りたい空き家を現状のまま売却する方法のメリットとデメリットを確認しておきましょう。
空き家を現状のまま売却した場合に得られるメリットは、おもに以下の3つです。
空き家があるままで売り出すと、中古住宅を探している方に購入してもらえる可能性があります。
中古住宅は自分好みにリフォームすることができ、新築よりもリーズナブルに手に入れることができるので、近年は中古住宅の需要が高まっています。
そのため、空き家があるほうが、買主が見つかりやすいこともあるでしょう。
また、解体費用が発生しないこともメリットです。
解体費用は高額になることが多く、一般的な広さの木造住宅で100万円以上かかるといわれているので、解体せずに売却すると費用を大幅に節約できるでしょう。
そして、更地より固定資産税がかからないこともメリットです。
その理由は、建物がある土地には「住宅用地の特例」が適用されるからです。
更地にすると特例の適用対象外となり、固定資産税の税額が現状よりも上がるので、なかなか売れないと出費がかさんでしまう可能性があります。
空き家があるままで売り出す場合に注意したいのは、以下のようなデメリットです。
土地を探している方にとって、空き家は不要なものです。
解体するにしても費用や時間がかかるので、土地を探している方は、空き家がある物件を購入しない可能性が高いでしょう。
また、空き家は適切に管理をしないと、老朽化が急速に進みます。
そのため、買主が見つかるまでは、1か月に1回ほどの頻度で管理をする必要があります。
老朽化が進むと、売却価格が下がったり買主が見つかりにくくなったりする可能性があるので、注意しましょう。
なお、すでに老朽化が進んでいる場合は、空き家には値段を付けずに「古家付き土地」として売ることもおすすめです。
古家付き土地として売り出すと、空き家があっても土地を探している方の検討対象になる可能性があります。
買主が解体を希望した場合は売主が解体費用を支払うことにすると、さらなる効果が期待できるでしょう。
この記事も読まれています|媒介契約の種類とは?不動産売却するときのメリットや注意点を解説!
\お気軽にご相談ください!/
次に、空き家を解体して更地にしてから売却する際のメリットとデメリットを確認しておきましょう。
更地にしてから売却した場合に得られるおもなメリットは、以下の2つです。
空き家があるままで売りたい場合は、適切に管理しないと老朽化が進み、売却に影響が生じてしまう可能性があります。
その点、空き家を解体して更地にすると、管理にかかる手間が大幅に減少します。
また、空き家がある土地よりも更地のほうがさまざまな用途があるので、購入検討者が増えるかもしれません。
ただし、一方で以下のようなデメリットが生じます。
空き家を解体して更地にした場合は、中古住宅を探している方の検討対象にはなりません。
解体すると元には戻せないので、中古住宅と土地のどちらに高い需要があるのか、しっかりと見極めてから決断しましょう。
また、解体費用は100万円以上かかることが多いうえ、更地にすると住宅用地の特例が適用されなくなり、固定資産税の税額が現状より増加します。
空き家があるまま売却するよりも出費がかさむので、それらの費用をかけてでも更地にしたほうが良いのかを考えることが大切です。
たとえば、売りたい空き家の老朽化が進んでいるケースなど、空き家の存在が売却の妨げになっていると考えられる場合は、更地にしたほうが良いかもしれません。
ただ、判断が難しいケースも多々あるので、迷ったときは不動産会社にご相談ください。
なお、空き家をできるだけ早く売りたいとお考えでしたら、不動産会社による買取もおすすめです。
買取は不動産会社が物件を直接買い取る方法なので、買主を探す必要がなく、スピーディーに売却を完了できます。
買取価格は仲介による売却よりも安くなりますが、解体したほうが良さそうな空き家もそのまま売却できるので、費用や手間がかかりません。
時間がない方や手間をかけたくない方は、ぜひ買取も検討してみましょう。
この記事も読まれています|媒介契約の種類とは?不動産売却するときのメリットや注意点を解説!
\お気軽にご相談ください!/
空き家を売りたいときは、売却時にかかる費用や税金の支払いに備えることも大切です。
ですから、空き家の売却時に発生するおもな費用や税金を把握しておきましょう。
まず、不動産会社の仲介によって売却が決まった場合は、仲介手数料が発生します。
仲介手数料は売却価格によって変わり、100万円以上になることも多いので、事前に金額を確認しておきましょう。
そして、空き家を解体してから売りたい場合は、解体費用がかかります。
解体費用の相場は立地や建物の状態などによって変わり、木造住宅で1坪あたり3万1,000~6万5,000円ほどが目安となります。
また、相続によって取得した空き家を売りたいケースも多いでしょう。
その場合は、売却前に相続登記が必要です。
相続登記とは、不動産の名義を亡くなった方から相続人に変更する登記のことです。
このときに、相続登記費用として「登録免許税」と「必要書類の取得費用」がかかります。
登録免許税は固定資産税評価額の0.4%、必要書類の取得費用は5,000~2万円ほどなので、覚えておきましょう。
さらに、空き家を売却して利益が出た場合は、その利益に譲渡所得税が課税されます。
譲渡所得税の税率は空き家を所有した期間に応じて定められており、5年以内なら39.63%、5年を超えている場合は20.315%です。
利益額によっては高額になる可能性がありますが、節税につながる特例があるので、適用要件を確認しておきましょう。
この記事も読まれています|媒介契約の種類とは?不動産売却するときのメリットや注意点を解説!
空き家を売りたいときは、「現状のまま」と「更地にする」のどちらかを選ぶ必要があります。
空き家の状態などによっておすすめの方法は変わるので、迷ったときは不動産会社へご相談ください。
私たち「サンウッド」は、越前市を中心に不動産売却を行っております。
仲介と買取のどちらのご依頼も承っておりますので、空き家を売りたいとお考えでしたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。
この記事のハイライト ●3種類ある媒介契約には、レインズへの登録義務や販売活動の報告頻度、自己発見契約の可否などに違いがある●それぞれの媒介契約には異なるメリット・デメリッ...
2023-12-21
この記事のハイライト ●収益物件を所有していると定期的な収入を得られるが、場合によっては売却したほうが良いこともある●収益物件を売却するとまとまった現金を得られるほか、経営...
2023-12-26
この記事のハイライト ●子育てのしやすい環境作りをサポートする福井市は、住み良さランキングでも上位にランクインしている●歴史を感じられる観光スポットや、子どもを思いっきり遊...
2023-12-26
この記事のハイライト ●空き家の種類には、「賃貸用の住宅」「売却用の住宅」「二次的住宅」「その他の住宅」の4種類がある●「その他の住宅」に分別される空き家の増加率がもっとも...
2023-12-27
不動産を売却したいと思っていても、実際にどこに相談したら良いのかわからない。 そんな方も多くいらっしゃると思います。不動産売却の相談先としては、以下のような専門家や機関が考えられます。1・不動産会社 地域に密着した不動産...
2024-03-18
不動産売却を考える際、適切なタイミングや売り時の判断基準、査定や価格設定、マーケティング戦略、手続きや必要書類、税金や費用など、様々な要素が重要ですが、それぞれを理解し活用することは容易ではありません。この記事では、不動...
2024-01-22
転勤が決まった場合、不動産の売却は重要な検討事項となります。不動産売却と転勤の関係性を理解し、スムーズなタイミングを見極めることは、円滑な移転プロセスを確保するために極めて重要です。この記事では、転勤と不動産売却の関係性...
2024-01-19
不動産売却相場の変動要因を知らずに売却に臨むと、適切な価格設定や戦略を立てることができず、成功する可能性が低くなります。では、不動産売却相場の変動要因を理解し、成功するための方法を探っていきましょう。...
2024-01-10
不動産の売却や投資を考える際に、適切な売却価格や資産価値を知るためには、不動産査定が欠かせません。しかし、不動産査定の手法やプロセス、無料相談の利用方法について十分な知識を持っているでしょうか?本記事では、不動産査定と無...
2024-02-01
不動産を売却や購入する際に、正確な査定価格が必要です。しかし、不動産査定の信頼性はどのように確保されるのでしょうか?信頼性の定義や要素、信頼性の高い査定会社の選び方について、詳しく解説します。この記事では、不動産査定の信...
2024-01-17
不動産売却において、適切な査定額を得るためには、どのような基礎知識が必要でしょうか?査定額の決定要素や準備の重要性、専門家とのコミュニケーション、査定の方法や手法、査定結果の評価や比較、手続きと契約、法的要素の影響、トレ...
2024-01-12
この記事のハイライト ●収益物件の売却では、大規模修繕の前や満室になっているときなどのタイミングを見計らう●収益物件を売却する際は、不動産会社の仲介で買主を探すか、不動産会社が買主となる買取の2つの売却...
2024-01-05
・親から、土地や家を相続したが値段もつかない不動産。 所有していることによってコストや負担がかかる不動産のことは、負の不動産=「負動産」と言われています。 具体的には、どのような特徴や問題を抱...
2024-05-20
相続した家が空き家になっているケースなど、相続の際に家の解体を検討する事もあると思います。その際、一軒家を解体するにはどのくらいの費用が必要になるのでしょうか。また、解体をする事でのメリットデメリットも考えてみましょう。...
2024-04-23
親が施設に入った、又は、亡くなった。など、実家を相続することになったが、誰も住む予定は無いし、どうしたらいいのか? このようなご相談はよくあります。みなさんは、親が亡くなった後、施設に入ったあと、実家をどうするか? 考...
2024-04-09
相続不動産と離婚は、法的・財産的な問題が複雑に絡み合う重要なテーマです。離婚に伴う相続不動産の処理は、正確な知識と適切な手続きが必要です。この記事では、相続不動産と離婚に関連する問題解決のためのガイドラインを提供します。...
2024-03-06
田舎での土地売却は、資産形成において有益な手段の一つです。都会と比べて土地価格が比較的安く、生活コストも低く抑えられるため、多くの人々が田舎での土地売却を選択しています。この記事では、初心者の方々にもわかりやすく、田舎で...
2024-06-12
土地売却において、収益を最大化するためにはどのような要素や戦略を考慮すべきでしょうか?初心者でも理解しやすい基本的な考慮事項や手法が存在します。本記事では、土地売却における収益最大化のための基本的な考慮事項や戦略について...
2024-02-06
土地を売却する際、適切な価格設定や売却戦略を立てることは重要ですが、そのためには土地の査定が欠かせません。しかし、土地の査定には多くの要素や影響因子が絡んでおり、初めての方にとっては理解しづらいかもしれません。この記事で...
2024-01-18
土地売却後の確定申告は、多くの人にとって複雑な手続きとなります。税金の計算や節税方法、申告書の作成と提出手続きなど、初心者にとってはわかりにくいポイントがあります。この記事では、土地売却後の確定申告についての基礎知識から...
2023-11-01